
ECで新規顧客を増やすには、SEO、SNS、広告などの集客施策を増やすだけでは不十分です。
新しい人に商品を知ってもらっても、商品ページへ移動されなければ購入されません。
商品ページまで来ても、写真、価格、送料、発送予定、返品条件などが分かりにくければ離脱します。
さらに、初回購入者からレビューや紹介が生まれなければ、新規顧客を増やすたびに新しい集客費や作業時間が必要になります。
そのためECの顧客拡大では、「アクセスを増やす施策」だけではなく、認知、流入、商品検討、初回購入、レビュー・紹介までを一つの流れとして設計します。
重要なのは、SEO、Instagram、広告、LINEなどをすべて始めることではありません。
現在どこで顧客を失っているのかを確認し、そのボトルネックに合った施策を1〜2個選ぶことです。
この記事では、ECで新規顧客を増やすためのターゲット設定、商品ページ改善、SEO・SNS・広告、レビュー・UGC、紹介施策、CAC・購入率の確認までを7つの実践手順で解説します。
- 新規顧客を増やす前に、どの段階が弱いか確認する
- 最初は増やしたい顧客と主力商品を1つずつ決める
- 集客前に商品ページ・送料・発送・返品を整える
- SEO・SNS・広告などから1〜2施策へ絞る
- アクセス数ではなく商品閲覧・カート・初回購入まで確認する
- レビュー・UGCを次の新規顧客の判断材料に使う
- 新規購入者数だけでなくCACと1注文あたり利益を確認する
- 効果が確認できた施策だけへ追加投資する
ECの顧客拡大施策とは
ECの顧客拡大施策とは、自店の商品をまだ購入したことがない人との接点を作り、初回購入者を増やしていく取り組みです。
ただし、単にサイトへの訪問者を増やすことだけではありません。
基本の流れは次のように考えます。
検索、SNS、広告、紹介などで商品を知ってもらう。
興味を持った人が商品・カテゴリ・記事ページへ移動する。
写真、価格、仕様、レビュー、送料などから自分に合うか判断する。
カート、配送、決済を確認して注文する。
購入者の声が次の見込み客の判断材料になる。
アクセスだけ増えて初回購入者が増えていなければ、集客量ではなく商品・ターゲット・商品ページ・購入条件のどこかに問題がある可能性があります。
新規集客と顧客拡大の違い
| 項目 | 新規集客 | 顧客拡大 |
|---|---|---|
| 主な目的 | 新しい訪問者を集める | 新規購入者を増やす |
| 対象範囲 | 認知・流入 | 認知〜初回購入・紹介 |
| 主な施策 | SEO、SNS、広告 | 集客+商品ページ+レビュー+紹介 |
| 主なKPI | 表示、クリック、セッション | 新規購入者、購入率、CAC、利益 |
この違いを意識すると、「アクセスが少ないショップ」と「アクセスはあるのに購入されないショップ」で同じ集客施策を行う失敗を防ぎやすくなります。
まず顧客拡大のボトルネックを診断する
施策を決める前に、現在どの段階で顧客が止まっているか確認します。
| 状態 | 主な問題 | 優先施策 |
|---|---|---|
| 商品を知られていない | 認知不足 | SEO・SNS・広告・コラボ |
| SNSは見られるがサイトへ来ない | 導線・訴求 | プロフィール・CTA・リンク先 |
| サイトへ来るが商品を見ない | 流入の質・導線 | ターゲット・カテゴリ・内部リンク |
| 商品を見るがカートへ入らない | 商品判断 | 写真・説明・価格・送料・レビュー |
| カートへ入るが購入されない | 購入条件 | 送料・フォーム・決済・発送予定 |
| 新規顧客は増えたが利益が少ない | 獲得コスト | CAC・広告・値引き・送料 |
| 購入されるが紹介が生まれない | 商品体験・購入後導線 | レビュー・紹介・購入後対応 |
「Instagramが流行っているから」「SEOは無料だから」という理由で施策を決めず、現在の最大のボトルネックを1つ選んでください。
ECで新規顧客を増やす7つの実践手順
1.増やしたい顧客と主力商品を1つ決める
顧客を増やしたいからといって、「すべての人」へ商品を広げないようにします。
最初に決めるのは次の2つです。
- 優先して増やしたい顧客
- その顧客へ販売する主力商品
顧客は購入目的まで具体化する
- どのような悩みがあるか
- 何のために購入するか
- どの場面で使うか
- 何と比較するか
- どの程度の予算か
- 何を不安に感じるか
- どこで商品を探すか
収納用品を探している女性。
一人暮らしの狭いキッチンで、調理台を広く使いたい人向けの省スペース収納用品。
2.新規顧客を送る商品ページを完成させる
SEOやSNSから新しい人を集める前に、主力商品のページを確認します。
初めてショップへ来る人は、販売者や商品の前提知識を持っていません。
商品ページで確認できるようにする情報
- 商品名
- 価格
- 商品全体の写真
- 使用場面
- サイズ・重量
- 素材・仕様
- どんな人に向いているか
- 商品の違い
- 送料
- 発送予定
- 支払い方法
- 返品・交換条件
- レビュー
- FAQ
- 購入ボタン
スマートフォンでテストする
- 商品ページを開く
- 写真を見る
- 価格を確認する
- 送料を探す
- 発送予定を確認する
- 商品をカートへ入れる
- 購入手続きへ進む
広告やSNSで訪問者を増やしても、商品ページが弱ければ離脱だけが増えます。まず主力商品1ページを完成させてください。
3.新規顧客を集める施策を1〜2個選ぶ
集客方法にはそれぞれ特徴があります。
| 施策 | 向いている状況 | 主な負担 |
|---|---|---|
| SEO | 検索される悩み・商品がある | 記事・ページ改善の時間 |
| 写真・使用場面・比較を見せやすい | 撮影・投稿・分析 | |
| TikTok | 使い方・変化・工程を動画で見せやすい | 動画制作・検証 |
| 検索広告 | 購入意図のある検索を早く検証したい | 広告費・運用 |
| SNS広告 | 新しい層へ訴求を試したい | 広告費・素材制作 |
| コラボ | 近い顧客層を持つ相手がいる | 企画・調整 |
| ポップアップ | 実物体験が購入に影響する | 出店費・人員 |
低予算ならSEO・SNSから検討する
広告クリック費を抑えたい場合は、SEOやSNSなど継続型の集客から始める方法があります。
ただし無料という意味ではなく、記事作成、撮影、投稿、分析などの作業時間は必要です。
早く反応を見たい場合は少額広告を検討する
広告を利用する場合も、最初から多数の商品・訴求へ予算を分散させないようにします。
まず次を決めます。
- 対象顧客
- 主力商品
- 広告で伝える購入理由
- リンク先商品ページ
- 広告費上限
- 目標獲得単価
4.流入元ごとに「次のページ」を決める
新規顧客を集めても、ショップトップへ送るだけでは商品を探し直させることになります。
流入内容に合うページへ案内します。
| 流入内容 | リンク先例 |
|---|---|
| 商品名検索 | 商品ページ |
| 「〇〇 選び方」検索 | 選び方記事 → カテゴリ |
| SNSの商品紹介 | 紹介した商品ページ |
| ギフト投稿 | ギフト特集 |
| A・B比較広告 | 比較ページ |
| ポップアップ来場者 | 購入商品・再注文ページ |
「軽い通勤バッグ」という投稿から来た人へ、全商品一覧ではなく軽量通勤バッグの商品やカテゴリを見せる方が次の行動を取りやすくなります。
5.レビュー・UGCで新規顧客の不安を減らす
初めて購入する顧客にとって、販売者の商品説明だけでは分からない情報があります。
レビューでは次のような内容を確認できます。
- 実際のサイズ感
- 色・質感
- 使いやすさ
- 利用場面
- 梱包
- 配送
- ギフトでの利用
- 良かった点
- 注意した方がよい点
レビュー依頼は評価内容を誘導しない
高評価だけを条件にするのではなく、実際に使用した感想を依頼します。
改善点を含むレビューは、商品が合わない顧客の誤購入を防ぐ情報にもなります。
購入者のSNS投稿を再利用する
購入者が投稿した写真や動画を、自店のSNS、商品ページ、広告などへ再利用するときは利用範囲を確認します。
- 使用する投稿
- 掲載する場所
- 掲載期間
- アカウント名表示
- 加工の可否
- 広告利用の可否
インフルエンサー等への商品提供、報酬、投稿依頼など事業者が表示内容へ関与する場合は、一般消費者の自主的な口コミのように見せず、広告であることが分かる表示が必要か確認してください。
6.初回購入者からレビュー・紹介が生まれる仕組みを作る
新規顧客の初回購入をゴールにしないようにします。
購入後の顧客から次の新規顧客へつながる接点を作ります。
商品が正常に届き、使い始められる状態を作る。
必要な場合は使い方・お手入れなどを案内する。
適切な時期に正直な使用感を依頼する。
商品へ満足した顧客が友人・家族へ紹介しやすい仕組みを作る。
紹介施策の例
- 紹介コード
- ギフト用紹介カード
- 購入者限定紹介URL
- 友人向け特典
- SNS共有
紹介施策で確認すること
- 誰が対象か
- 紹介者の特典
- 新規購入者の特典
- 対象商品
- 有効期限
- 不正利用対策
- 利益が残る条件
紹介特典だけを強くしても、商品や配送体験に不満があれば紹介されにくくなります。レビュー内容や問い合わせを先に確認してください。
7.新規顧客数・CAC・利益で続ける施策を決める
顧客拡大施策は、フォロワー数やアクセス数だけで評価しません。
最低限、次の流れを確認します。
表示・認知 → クリック → 商品閲覧 → カート → 購入 → 新規購入者 → 利益
新規顧客獲得単価(CAC)
CAC = 顧客獲得に使った費用 ÷ 新規顧客数
たとえば広告費30,000円から新規購入者が20人だった場合:
30,000円 ÷ 20人 = 1,500円
この例では広告費だけで計算した新規顧客1人あたりの獲得費用は1,500円です。
1,500円で顧客を獲得できても、初回注文で1,000円しか利益が残らないなら採算を確認する必要があります。商品原価、決済費、送料、梱包、値引きなども含めて判断してください。
新規顧客1件あたりの限界利益
販売価格 − 商品原価 − 決済等 − 送料負担 − 梱包費 − 獲得費用
新規購入者数を増やすことより、利益を残せる顧客獲得方法を増やすことを目標にします。
ECの顧客拡大で見るKPI
| 段階 | 主なKPI | 確認すること |
|---|---|---|
| 認知 | 表示回数・リーチ | 新しい人へ届いているか |
| 流入 | クリック・セッション | サイトへ移動されているか |
| 商品閲覧 | 商品ページ閲覧 | 適切な商品へ進んでいるか |
| 検討 | カート追加 | 購入候補になっているか |
| 購入 | 購入数・購入率 | 購入手続きまで完了するか |
| 新規顧客 | 新規購入者数・CAC | 効率よく新規客を獲得できたか |
| 採算 | 限界利益 | 新規獲得後に利益が残るか |
| 信頼 | レビュー取得・返品・問い合わせ | 商品体験に問題がないか |
| 波及 | 紹介件数 | 購入者から次の顧客が生まれているか |
GA4で商品閲覧から購入まで確認する
利用しているEC環境で対応している場合は、GA4のECイベントを使って購入ファネルを確認できます。
view_item:商品閲覧add_to_cart:カート追加begin_checkout:購入手続き開始purchase:購入完了
Google Analytics「Measure ecommerce」
SEOはSearch Consoleも確認する
SEOから新規顧客を増やす場合は、検索クエリ、表示回数、クリック、CTR、平均掲載順位なども確認します。
Google Search Console「Performance report」
商品・状況別の顧客拡大施策の選び方
低予算で始めたい
- SEO
- Instagram・TikTok
- レビュー
- 既存顧客からの紹介
広告費を抑えやすい一方、記事・投稿・顧客対応などの運用時間が必要です。
短期間で反応を確認したい
- 少額広告
- 既存SNSでの商品紹介
- ポップアップ
- テスト販売
見た目・利用場面が重要な商品
- TikTok
- UGC
- クリエイターとの連携
比較して購入される商品
- SEO
- 比較記事
- 検索広告
- レビュー
実物確認が重要な商品
- ポップアップ
- イベント
- 試着・試用会
- ECへの再注文導線
地域商品を全国へ広げたい
- SEO
- SNS
- ギフトページ
- 地域ストーリー
- 全国配送
コラボ・オフラインで新しい顧客層へ届ける
自店だけでは接点を作りにくい顧客へ、他ブランドや実店舗との連携で届ける方法もあります。
コラボ施策
- 共同商品
- 限定セット
- 相互紹介
- 共同ライブ配信
- イベント
- ポップアップ
コラボ先を選ぶ基準
- 顧客層が近い
- 商品同士に関連性がある
- ブランドイメージが大きくずれない
- 双方にメリットがある
- 費用と運営負担が現実的
- 広告表示等のルールを確認できる
人数が多くても自店の商品を購入する顧客層と一致しなければ、新規顧客獲得につながりにくくなります。
オフラインからECへ戻す
ポップアップやイベントは、その場の売上だけで評価しません。
購入後にもオンラインで接点を続けられるようにします。
- オンラインショップURL
- 再注文ページ
- LINE
- メール登録
- レビュー依頼
海外へ顧客を広げるのは国内体制を確認してから
国内で商品・利益・発送体制を確認できた後は、商品によって海外販売も選択肢になります。
海外では国内販売とは別に次を確認します。
- 対象国
- 現地需要
- 輸入規制
- 必要な表示・認証等
- 言語
- 通貨・決済
- 国際送料
- 税・関税等
- 返品
- 問い合わせ
最初から複数国へ同時に販売するのではなく、商品と対象国を絞って確認します。
90日で新規顧客獲得を改善するロードマップ
1〜30日目:獲得前の土台を整える
- 増やしたい顧客を1種類決める
- 主力商品を1〜3点に絞る
- 商品ページを改善する
- 送料を確認する
- 発送予定を掲載する
- 返品条件を確認する
- レビュー表示を整える
- スマートフォンでテスト注文する
- 現在の新規購入者数を記録する
- 現在の購入率を記録する
31〜60日目:1〜2個の集客方法を検証する
- SEOまたはSNSなど主施策を決める
- 集客コンテンツを作る
- 主力商品へリンクする
- レビュー依頼を始める
- 必要なら少額広告を試す
- クリックを記録する
- 商品ページ閲覧を記録する
- カート追加を記録する
- 新規購入者数を記録する
61〜90日目:利益が残る獲得方法へ集中する
- 流入元別の新規購入者数を比較する
- CACを確認する
- 商品別利益を確認する
- 反応の良いSEO記事を改善する
- 反応の良いSNS訴求を再検証する
- 広告の継続・停止を判断する
- レビューを商品ページへ反映する
- 紹介施策を小さく試す
- 効果の低い施策を止める
施策を増やすことではなく、「どの顧客へ、どの商品を、どの集客方法で届けると利益を残して新規購入されるか」という組み合わせを1つ確認することです。
週1回の顧客拡大レビュー
| 確認項目 | 数字・内容 |
|---|---|
| 今週の主施策 | SEO・SNS・広告等 |
| 流入 | ______ |
| 商品ページ閲覧 | ______ |
| カート追加 | ______ |
| 新規購入者 | ______ |
| 獲得費 | ______円 |
| CAC | ______円 |
| 主な問い合わせ | ________________ |
| 主な離脱原因の仮説 | ________________ |
| 来週変更する1項目 | ________________ |
アクセス、商品ページ、広告、メールを同時に変更すると、どの改善が結果へ影響したか分かりにくくなります。最も大きな問題から順番に変更します。
ECの顧客拡大でよくある失敗
すべての集客方法を同時に始める
制作・運用・分析が分散します。最初は1〜2施策へ絞ります。
ターゲットを広げすぎる
「多くの人へ」ではなく、購入目的・悩み・利用場面まで決めます。
商品ページを改善せずアクセスだけ増やす
商品写真、価格、送料、発送、返品、レビューを先に確認します。
ショップトップへすべて誘導する
投稿や検索内容と一致する商品・カテゴリ・比較ページへ案内します。
フォロワー数を新規顧客数と考える
商品ページへのクリック、カート、初回購入まで確認します。
広告の売上だけを見る
CAC、商品原価、送料、決済、値引きまで含めて利益を確認します。
初回割引だけで集客する
値引き以外の商品価値、レビュー、利便性も伝えます。
高評価レビューだけを集めようとする
評価を条件にせず、正直な使用感を依頼します。
購入者のUGCを無断で広告利用する
再利用する媒体・広告利用・加工などの許可を確認します。
初回購入で顧客獲得を終わらせる
購入後のレビュー・紹介まで設計し、次の新規顧客獲得へつなげます。
数字を見ずに施策を追加する
まず現在のボトルネックを特定し、既存施策を改善します。
EC顧客拡大チェックリスト
顧客・商品
- 増やしたい顧客を具体化した
- 顧客の購入目的が分かる
- 主力商品を決めた
- 商品から利益が残る
商品ページ
- 商品写真が十分にある
- 対象顧客が分かる
- 価格が分かる
- サイズ・仕様が分かる
- 送料が分かる
- 発送予定が分かる
- 返品条件が分かる
- レビューがある
- スマートフォンで購入しやすい
集客
- 主な集客施策を1〜2個に絞った
- SEOまたはSNSの目的を決めた
- 広告費上限を決めた
- 投稿・広告とリンク先が一致している
- 流入元を確認できる
レビュー・紹介
- レビュー依頼のタイミングを決めた
- 評価内容を誘導していない
- UGC転載時の許可を確認している
- 紹介条件が明確
- 紹介特典を含めても利益が残る
計測
- 商品ページ閲覧を確認している
- カート追加を確認している
- 購入数を確認している
- 新規購入者数を確認している
- CACを確認している
- 1注文あたり利益を確認している
- レビュー数を確認している
- 紹介件数を確認している
ECの顧客拡大に関するFAQ
ECで新規顧客を増やすには何から始めればよいですか?
まず増やしたい顧客と主力商品を1つずつ決め、商品ページで価格、写真、送料、発送予定、返品条件を確認します。その後、SEOやSNSなど1〜2個の集客施策を選びます。
SEOとSNSはどちらを優先すべきですか?
商品と顧客によります。すでに具体的な検索需要がある商品はSEO、写真・動画で使用場面や魅力を伝えやすい商品はSNSから検討できます。両方を同時に本格運用せず、続けられる施策から始めてください。
広告を使わないと新規顧客は増やせませんか?
必須ではありません。SEO、SNS、紹介、イベントなどでも新規顧客との接点を作れます。ただし広告を使わない場合も、制作・運用の時間は必要です。
新規顧客獲得単価はどう計算しますか?
基本的には、顧客獲得に使った費用を新規顧客数で割ります。広告だけを評価する場合は広告費を広告経由の新規購入者数で割るなど、どの費用と顧客を対象にするかを統一してください。
アクセスは増えたのに新規購入者が増えません。
流入している顧客と商品が合っているか、商品ページを閲覧しているか、カートへ追加しているかを確認してください。商品閲覧が多くカートが少ない場合は、写真、価格、商品価値、送料などを優先して見直します。
レビューは新規顧客獲得に必要ですか?
必須とは限りませんが、初めて購入する人がサイズ感、使い方、配送などを判断する材料になります。高評価だけでなく、実際の利用条件が分かるレビューを集めることが重要です。
インフルエンサーへ商品提供すれば新規顧客は増えますか?
必ず増えるとは限りません。フォロワー数だけでなく、自店の対象顧客との一致、商品との相性、商品ページへの流入・購入を確認してください。商品提供や投稿依頼を行う場合は広告表示の扱いも確認します。
紹介キャンペーンでは値引きを大きくした方がよいですか?
値引き額だけで紹介を増やす必要はありません。紹介者と新規顧客の特典原価を含めても利益が残ることを確認し、商品自体を紹介したいと思える体験を優先してください。
新規顧客獲得で最初に見るKPIは何ですか?
商品ページ閲覧数、新規購入者数、購入率を基本にすると状況を把握しやすくなります。有料集客を行っている場合はCACと新規注文から残る利益も確認してください。
まとめ
- 増やしたい顧客と主力商品を1つ決める
- 新規顧客を送る商品ページを完成させる
- 新規顧客を集める施策を1〜2個選ぶ
- 流入元ごとに「次のページ」を決める
- レビュー・UGCで購入前の不安を減らす
- 初回購入者からレビュー・紹介が生まれる仕組みを作る
- 新規顧客数・CAC・利益で続ける施策を決める
ECの顧客拡大では、SEO、SNS、広告などの施策を増やすこと自体が目的ではありません。
まず、現在のショップが「知られていない」のか、「アクセスはあるが商品を見られていない」のか、「商品は見られるが購入されていない」のかを確認します。
次に、増やしたい顧客と主力商品を1つずつ決めてください。
商品ページでは、初めて自店を知った顧客でも、写真、価格、サイズ、送料、発送予定、返品条件を確認して購入できる状態を作ります。
そのうえでSEO、SNS、広告、コラボなどから1〜2施策へ絞って集客します。
集客後はアクセス数だけではなく、商品ページ閲覧、カート追加、購入、新規購入者数まで確認してください。
購入者にはレビューを依頼し、商品体験に満足している顧客が紹介しやすい導線を作ります。
有料施策ではCACを計算し、商品原価、送料、決済費などを引いても利益が残るか確認します。
効果が確認できた商品・顧客・集客方法へ追加投資し、反応が弱い施策は修正または停止します。
目指すのは「アクセスの多いEC」ではありません。
自店の商品を必要とする新しい顧客を継続的に獲得し、その購入体験がレビューや紹介となって次の顧客獲得へつながる仕組みを作ることです。
アクセス、商品ページ閲覧、カート追加、購入、新規購入者数を確認してください。最も大きく落ちている段階を1つ選び、その問題に対応する施策だけを優先して改善します。
顧客獲得のボトルネックを分析する